感染症にまぎらわしい乾癬と抗真菌薬のはたらき

乾癬は、後天性角化症の通称で、皮膚の角質化が進んでしまう慢性的な病気です。乾癬にかかってしまった場合、主にはひじ、ひざ、頭などに、赤い発疹ができて、皮膚が魚のうろこのようにはがれ落ちてしまうという状態になり、端から見るとたいへん痛々しいものです。ときには胴体の部分にも発症して、かなり大きな赤い発疹があらわれることもあります。
乾癬ということばの響きそのものが感染症と似ていますし、一見すると細菌や真菌などが皮膚に感染した感染症のようですが、実は他人に感染するような病気とは一線を画しています。この乾癬ができる原因としては、実際にはよくわからない部分もあるのですが、自己免疫が皮膚を異物と誤認して攻撃し、破壊してしまうことが考えられるとされています。そこで、治療にあたっては、抗菌薬や抗真菌薬のようなものではなく、ステロイド剤や免疫抑制剤のようなものが用いられることになります。
いっぽう、皮膚の感染症というのは、乾癬とはまったく異なり、細菌や真菌といった微生物が人体に寄生して増殖をはじめることによって起きる病気であるといえます。感染症は、もともと本人と共生していたはずの微生物が、本人のストレスや他の病気、ケガを背景に異常増殖をしてしまい、病気に発展してしまったというケースもありますが、通常は文字どおり他人からこうした微生物が感染して発症することが多いといえます。
感染症の治療については、抗菌薬や抗真菌薬を投与するのが一般的です。病気の種類によりますが、抗菌薬や抗真菌薬によって、微生物の増殖は抑制されますので、自然な免疫力でやがては回復し、皮膚の炎症、ただれ、水ぶくれなどといった、感染症に特有の症状もなくなります。